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【映画感想】ヘルドッグス【ネタバレあり&なし】《闇堕ち元警官×若きサイコパス!相性98%の最強コンビがくり出す、クライムアクション映画!》

この記事では『ヘルドッグス』の紹介、感想、各サイトの評価を記載しています!

ネタバレあり、なしでカテゴリーを分けているため、ネタバレを避けたい方でも読める記事になっています!

作品紹介

真実は絶対に明かせない。常識をぶち破る、ノンストップ・クライム・エンターテイメント!

深町秋生の小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を実写映画化!

岡田准一主演。「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き原田眞人監督と3度目のタッグを組んだ劇場作品。

闇堕ちした元警官×イカれた若きサイコパスがタッグを組むクライムアクション映画です!

作品情報

監督原田眞人
上映時間137分
日本配信日2022年9月16日
製作国日本

予告映像

作品評価

2022年9/24時点の評価です。

むびこみ評価
★★★★★★☆☆☆☆(6.5)
1~3:うーん…
4~5:面白い!
6~7:おすすめ!
8~9:ぜひ観てほしい!
10:最高傑作…!

Filmarks(フィルマークス)
《国内最大級のレビューサイト》
★★★☆☆(3.7)
レビュー数:3582件

YAHOO!JAPAN映画
《映画情報、レビューの総合サイト》
★★★★☆(3.9)
レビュー数:552件

あらすじ

警察官・出月梧郎は愛する者を守れなかったことから、復讐に生きる者と化した。

警察官である正義。人である感情を捨てた出月は、事件に係わった者達を殺し復讐を果たす。

まるで狂犬のように動く出月は、警察に目をつけられ捕縛されてしまう。

出月を利用しようと考えた警察組織は、関東最大のヤクザ「東鞘会(とうしょうかい)」への潜入ミッションを兼高に強要。

出月に与えられた任務は、「東鞘会(とうしょうかい)」の若きトップ・十朱が持つ秘密ファイルを奪取すること。

出月梧郎は兼高昭吾と名前を変え、東鞘会へ近づいていく…。

主要登場人物

兼高昭吾 / 出月梧郎
【演:岡田准一】
狂犬化した闇堕ち元警官
室岡秀喜
【演:坂口健太郎】
制御不能のサイコボーイ
十朱義孝
【演:MIYAVI】
東鞘会の若きトップ
土岐勉
【演:北村一輝】
「東鞘会三羽烏」の一人
熊沢伸雄
【演:吉原光夫】
「東鞘会三羽烏」の一人
大前田忠治
【演:大場泰正】
「東鞘会三羽烏」の一人
三神國也
【演:金田哲】
東鞘会三次団体三神組のボス
吉佐恵美裏
【演:松岡茉優】
土岐勉の愛人
衣笠典子
【演:大竹しのぶ】
兼高が常連のマッサージ師
裏の顔は潜入者への情報伝達係
阿内将
【演:酒向芳】
警視庁の裏捜査エース
ルカ
【演:中島亜梨沙】
東鞘会に仕向けられた近接戦のスペシャリスト

感想(ネタバレなし)

岡田准一がかっこよすぎた!!!

岡田准一のアクションはもうハリウッド級ですね。

武士、殺し屋…そしてヤクザ。なんでもこなせる名俳優・岡田准一。

本作の主人公は、復讐の為に闇堕ちした警察官・出月梧郎(岡田准一)で、復讐を完了した後に警察に捕らえられ、兼高昭吾と名前を変えてヤクザ組織に潜入することとなった男の物語です。

終始暗い物語。ヤクザ組織の内情の説明シーンが多く、ちょっと退屈に思ってくることも…。

しかし、定期的に岡田のアクションシーンがあって、結果…最後まで楽しめました!

岡田アクションを堪能する。それが一番の楽しみだったけど、主人公・兼高昭吾の相棒・室岡秀喜(坂口健太郎)のアクションもかなり良かった!

特に兼高と室岡の協力シーンのクオリティがとても高い。洗練された殺人スキルは見ていて爽快感が凄い。

冒頭から兼高が室岡に稽古をつけるシーンがあり、室岡は兼高を本当に信頼しているのが感じ取れます。二人の関係性も本作の見所です。

残念だったのは、セリフが聴きづらいこと…。登場人物が多く、組織構成も複雑のため、正直フワッとしか内容を掴めませんでした(自分だけかと思っていましたが、SNSを見ると同意見が散見されますね)

ストーリーを退屈に感じてしまったのは、セリフが聞き取りづらい事が大きいです。音響が悪いのかな?それでも面白いと思えたので、もったいない…。

この先、内容に触れますのでご注意下さい(重要なネタバレはありません)

キャラクターの印象

兼高昭吾 / 出月梧郎(岡田准一)

タトゥーがかっこいい主人公。
ヤクザ作品なのに、和彫りでなく洋彫りなのがいい!
高い戦闘スキルで、敵は容赦なく殺す(元警察官とは思えない)
近接戦闘から銃撃戦闘まで、全てにおいて高性能。
終始落ち着いており、常に冷静な判断をする超頼りになる主人公でした!
兼高が登場するシーンは、全て面白い!

室岡秀喜(坂口健太郎)

兼高をアニキと慕う東鞘会のヤクザ。
狂犬・兼高を超える凶暴性をもつ血の気が多い若者。
かなりのサイコパスなキャラだけど、兼高をアニキとして慕う一面や、警察官をシスペクトするギャップな一面もあるキャラクター。
兼高に鍛えられているので、かなり戦闘スキルが高い。
主人公を除くと本作で一番好きなキャラクター!
坂口健太郎のサイコパス演技が上手すぎでした。笑

十朱義孝(MIYAVI)

異例の人事で組長に就任した東鞘会の若きトップ。
極道に思えないインテリなヤクザ。
頭が切れて、戦闘能力も高い。
護衛として側近となった兼高に対して、徐々に心を許していく。
ヤクザのトップだけど、憎めないキャラクター。

土岐勉(北村一輝)

兼高と室岡のボス。「東鞘会三羽烏」の一人。
漢気があるヤクザ。十朱に対して、ヤキを入れるシーンがかなり良かった。
「東鞘会三羽烏」は土岐、熊沢、大前田の三人。
土岐は兼高に指示を出す役として、熊沢は戦闘で印象に残ったけど、大前田は空気だったのがもったいない。

衣笠典子(大竹しのぶ)

兼高の常連のマッサージ師、裏の顔は潜入者への情報伝達係。
東鞘会に息子を殺されている。
大竹しのぶの寡黙な演技が凄くよかった。
登場シーンは短いのに印象に残るキャラター。
胸に掲げるロザリオの意味とは…?

吉佐恵美裏(松岡茉優)

土岐勉の愛人。
兼高に浮気している。ボスの部下と浮気って、身近すぎるだろ!
なにやら裏があるような雰囲気が…?

三神國也(金田哲)

東鞘会三次団体三神組のボス。
色々知ってしまった男…。
金田哲の演技ってあまり見た事ないけど、本作ハマリ役でした!

ルカ(中島亜梨沙)

東鞘会に仕向けられた近接戦のスペシャリスト。
兼高との戦闘シーンが最高!
ルカ戦は、戦闘開始の流れも良くて、本作で一番テンションが上がりました。

まとめ

上映時間が137分と長い時間ですが、後半の怒涛の展開を見ると、もっとキャラクターの深堀欲しい!そう思える程、登場キャラクターが魅力的な映画でした。

それだけにセリフが聞きづらい所がもったいない…。

ヤクザ映画ですが、『アウトレイジ』『孤狼の血』のようなゴリゴリな極道映画ではなく、闇堕ちした警察官が主人公のアクション映画として観た方が楽しめる内容でした!

最高クオリティの岡田アクションが堪能できます!気になる方は是非劇場へ…!

続きはネタバレありで下記に記載しています!

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PICK UP レビュー(ネタバレあり)

終盤の怒涛の展開

東鞘会の幹部たちに対して総攻撃を仕掛けます!

兼高は、十朱の精鋭と十朱を狙う。

十朱の精鋭は、相手の隠し武器を察知する能力を備えた化物。戦闘能力もかなり高い!

精鋭が本当に強かったから、もっと活躍が見たかった!

吉佐は、土岐の愛人だったけど、実は警察側の人間で土岐を狙う。

衣笠は、マッサージ師として鼻が無い男・大前田に近づく。

それぞれがターゲットを始末するシーンは、急展開で目が離せない!

マッサージ師・衣笠典子

総攻撃の中で特に印象に残ったのは、マッサージ師・衣笠典子。

衣笠は、息子の仇をずっと我慢していて、復讐のストーリー性があったから印象に残りましたねー。

大前田の背後から刺し殺す衣笠。

しかも、武器はロザリオに仕込んだナイフ(針?)です。

劇中でロザリオを握り締めるシーンが印象的だったので、まさかの仕込み武器で驚きました!

暗殺完了後に、屋敷からの逃亡シーンの緊張感がやばかった!

脱出前に玄関で、若手のヤクザに肩を揉んでくれと頼まれる衣笠。

一度断ったのに、結局頼みを聞いたのはなんでだろ。

結局、衣笠は音信不通になったから多分殺されたのかなぁ…。

十朱義孝の真実

十朱が実は、潜入捜査官だったことが判明します。

これは本当のラストに明かされる事実ですが、結構衝撃でした。

そして息もつかぬまま、兼高との戦闘に…!

十朱があっさり死んでしまい、ちょっと消化不良でした。

三神を殺した室岡を海外に逃がそうとしたり、部下を大事にするから憎めないキャラクターでしたね。

兼高と室岡

兼高にちょっかいを出した三神を殺したことで、東鞘会を逃げることに。

ここかなりの急展開で驚きでした。

三神の死ぬ前の告げ口で、兼高が警察官と知る室岡。

吉佐を人質に取った室岡は、兼高に頭を撃たれて殺される。

うーん…兼高と室岡のコンビがかなり好きだったから、この結末が辛かった。

愛する人を守れなかった過去を持つ兼高だから、吉佐を守るのは必然か…。

兼高は、室岡を殺した後に、自身のこめかみに銃を当てて自殺しようとする。

自分のことをアニキと慕う室岡には潜入捜査関係なく、情があったとこのシーンで分かりますね。

ラストシーン

本作のラストシーンは回想で、兼高と室岡との出会いのシーンが映されます。

室岡が死んだ後にこれは辛い…!

兼高の強さに室岡は本気で憧れてたんだなぁ。

続編はあるのか?

自殺しようとした兼高は、吉佐に止められているので生きていますね。

小説は『ヘルドッグス 地獄の犬たち』の続編として『煉獄の獅子たち』があるみたい。

しかし『煉獄の獅子たち』は前日譚らしく、東鞘会の抗争が描かれているみたいです。

岡田准一が出ないと作る可能性は低いですね。

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