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【映画感想】竜とそばかすの姫【ちょいネタバレ】

概要
  • 監督:細田守
  • 原作:細田守
  • 声優:中村佳穂、成田凌、幾田りら、玉城ティナ、他
  • 日本公開日:2021年7月16日
初めに

50億人がすれ違う、美しくも残酷な仮想世界。

ベルの歌声は世界を変える…

スタジオ地図10周年…細田守監督、最新作!

あらすじ

田舎町に住む女子高生・すずは、父と二人で暮らしていた。

すずが幼い頃、母は水難事故で無くなってしまう。母と一緒に歌の練習をする事が大好きだったすずは、母を失った事で歌えなくなってしまう…そして父との関係にも溝が生まれていた。

ある日、全世界で50億人以上が集う超巨大インターネット空間の仮想世界〈U〉に誘われ、すずは「ベル」というアバター作成し参加する。

歌えなかったすずは、仮想世界〈U〉の中では歌う事ができ、ベルとして歌を披露していく。そして歌姫として世界中から注目される存在へとなっていく…

ある日、コンサートに突如現れた「竜」という謎のアバター。この竜は〈U〉の世界で暴れている事で嫌われている存在だった。

竜と自警団の戦闘によりコンサートは台無しになってしまう。世界では「竜の正体探し」が動き出す中、ベルは竜が抱える痛みを知り…

感想

仮想空間+アバターとの事で『サマーウォーズ』がよぎりますね。

今作は単体作で完結している為、他作品を観る必要はありません。

さて、視聴した感想ですが…映像と歌は素晴らしいのですが、脚本が少し物足りない印象でした。

仮想世界、歌姫としての活躍、家族問題、恋愛、そしてもう一つのテーマ…詰め込みすぎで、全てが薄くなってしまった印象です。

以下ネタバレ注意!

母を失った事で歌えなくなったずず。それが仮想世界へ行く事で歌るようになり、さらに世界中を歌声で魅了し活躍していく。

唯一すずの正体を知っている友達の存在。その二人でベルを歌姫として活躍していく過程が面白い。

そしてもう一人の重要なキャラクター「竜」が登場します。この竜には大きな問題があり、中々心を開かないのですが、徐々にベルと親密な関係になっていきます。

このベルと竜の関係。最初はベルに対して威嚇してたりしますが、親密な関係になるまでの過程…描写が少ないんですよね。

「竜の正体探し」が行われる中、すずはいち早く竜の存在を気づきます。その存在は父親からの虐待に耐える少年だったのです。この虐待が隠されたテーマなんですが…

ネット配信で、虐待現場を視聴したすず。そこから虐待されている少年の場所を探す過程、悪い意味でテンポが良いんです。次々とヒントが出てきて、あっさり居場所を特定します。

そして、物語後半はすずが、ベルだと気づいた人達も複数いて、虐待されている子を助けに行きますが、なぜかすずを現場に一人で行かせてしまう…危険では?

田舎から東京へ一人で来たすず、偶然虐待されていた子供と出会い、そして虐待をしていた父親を威嚇で追い返す…んー最後の結末もちょっと雑と感じました。結局その後も描かれないので、助けた後どうなったのかも不明です。

すず自身。父親との溝があり、それを何度か描写していましたが、その父との関係性を東京へ向かう夜行バスの中でのLINEでサクッと終わらせてしまうのも違和感。感動する暇もありません。

酷評となってしまいました…やはりどうしてもキャラクター同士の関係性の描写の物足りなさ、そしてご都合展開が目立ち。ここだ!という盛り上がり所もなかった印象になってしまいました。

しかし、勿論映像はすばらしく、歌唱シーンの迫力もあります。この迫力は劇場で体験してこそ最大限に楽しめます!主人公、すずを演じた中村佳穂さんの歌唱力は本当に素晴らしかった!メインテーマ『U』は今だに繰り返して聴いて余韻に浸っています!

脚本に思う所がありましたが、それでももう一度劇場に行きたい。そう思うほどほど歌に力を入れた作品でした!今作は賛否両論が目立ちますので、気になる方は是非劇場へ足を運んでみて下さい!

↓はメインテーマ『U』です!今作を観た後に聴くと一層魅力が上がりますね!

  • 仮想世界と現実を絡めたストーリー展開
  • 迫力ある映像と歌唱シーン
  • 主役を演じた中村佳穂の歌唱シーン