【誰もが認める不動のNo.1スポーツ漫画!】
週刊少年ジャンプで連載されていた高校バスケ漫画です!不良少年・桜木花道がバスケットボールを通じてバスケットマンに成長していく物語。努力、練習、チームの絆が丁寧に描かれて、感動するシーンや名言が数えきれないほど多い沢山あります!いざ試合が始まると激アツ展開テンコ盛りで興奮すること間違いなし!
本記事では…
・未読の方向けにネタバレを抑えた感想
・おすすめポイント紹介
・ネタバレあり感想
・関連書籍情報
・THE FIRST SLAM DUNK(映画)情報
以上を記載しています。
目次を選んで頂きますと選択した場所へ飛ぶことができます!
作品情報
作者 | 井上雄彦 |
出版 | 集英社 |
レーベル | JC 週刊少年ジャンプ |
発売日(1巻) | 2018/6/1 |
発売日(最終20巻) | 2018/9/1 |
新装再編版とは?(通常版との違いは?)
本記事で紹介する「新装再編版」とは、過去に発売された全31巻の通常版を全20巻に再編成。物語の節目ごとに区切り直し、全巻カバー書き下ろしで発売された書籍です。
コミックサイズのタテ幅は、通常版と同じ。ヨコ幅は、物語の節目ごとに区切ってあるため、厚みのバラツキがあります。厚みのバラツキに関しては読みづらさはなく、むしろ読みやすかったです!(節目で区切ってあるため)
今、スラムダンクを買うなら「新装再編版」がおすすめです!
全巻一気買いはこちら!→〖Amazonリンク〗
第1巻
あらすじ&登場人物
あらすじ
中学時代、50人の女の子にフラれた桜木花道。そんな男が、進学した湘北高校で赤木晴子に一目惚れ! 「バスケットは…お好きですか?」。この一言が、ワルで名高い花道の高校生活を変えることに!!
『SLAM DUNK』第1巻 © 井上雄彦 / 集英社
主要登場人物
■桜木花道《♂》
本作の主人公。
晴子との出会いをきっかけに湘北バスケ部に入部。
■流川楓《♂》
湘北高校バスケ部。エースとなる存在。
■赤木剛憲《♂》
湘北高校バスケ部・キャプテン。
■赤木晴子《♀》
剛憲の妹。
花道をバスケ部に勧誘。
■彩子《♀》
湘北高校バスケ部・マネージャー。
■安西光義《♂》
湘北高校バスケ部・監督。
かつては鬼と恐れられていたバスケ界の名将。
バスケの元全日本代表選手。
感想
「スポーツ漫画で一番面白い漫画は?」そう聞かれたら『スラムダンク』を即答します!世間でも同じく選ぶ方はかなり多いはず。そう思えるほどの魅力があります!
本作は、バスケ初心者の桜木花道がバスケ部に入部し成長していく物語。花道は、バスケ初心者ですが、喧嘩がかなり強く身体能力が常人離れしています。
一目惚れした同級生・赤木晴子にジャンプ力を褒められた花道は、タイトルにもある「スラムダンク(ボールを手にしたまま跳躍し、ボールをゴールにインする)」に挑戦し、成功はしなかったものの、身体能力の高さから晴子にバスケ部に勧誘されました。
花道がバスケ部に入部した理由は晴子です。理由としては不純ですが、物語が進むにつれてバスケが好きになり、成長していく花道が見ていて本当に楽しい!
花道は失敗ばかりしますが、実は覚えがよく、そして努力家なんです。諦めずに挑戦すれば叶う!それを実現し、見せてくれる最高の主人公です!
本作はライバルの流川楓や晴子の兄・赤木剛憲などなど、登場キャラクターも魅力的!特に主要キャラクターたちは主人公のように活躍するシーンも沢山描かれています。井上雄彦先生は、キャラクターを魅力的に見せるのが本当に上手くて、『スラムダンク』を読めば好きなキャラクターが必ずできるはず!
おすすめポイント
本作のおすすめポイントをピックアップして紹介していきます!
バスケットボールを知らなくても楽しめる
主人公がバスケ初心者なので、基礎練習から始まります。そのため、読者側にも本作を楽しむ上で基本的な知識が入ってくるので、バスケの知識がなくとも楽しめる作品となっています!
また、作者コメントや作中のキャラクターのセリフで、試合中のファールや作戦の説明もあり、スラムダンクを読み終えるころにはバスケの知識がついているはず…!
語り継がれる名言
本作は敵、味方問わず魅力的なキャラクターが沢山登場しますが、日常シーンの描写が少ないにも関わらず、キャラクターの個性を引き出すのは、井上雄彦先生の力量が成せる業ですね!
そんな本作の魅力的なキャラクターには記憶に残る名シーン、名言が多数あります。
「安西先生…!! バスケがしたいです……」
「あきらめたらそこで試合終了だよ」
「左手はそえるだけ……」
などなど…『スラムダンク』を読んだことが無くても知っている方も多いはず!
熱い展開が続く試合
スラムダンクは全ての試合のクオリティがめちゃくちゃ高い!
最後までどっちが勝つのか?予想できない展開が続くし、バスケは試合時間が残り少ない中でも逆転性があるルールなので、終始ハラハラしながら楽しめます!
読み始めると、続きが気になってもう止まらないですね!
まとめ
井上雄彦先生の圧倒的な画力で描かれる本作は読めば必ず熱くなり、そして感動すること間違いなし!『スラムダンク』を超えるスポーツ漫画は今後登場しないのでは?そう思えるほどの完成されたスポーツ漫画です!まだ未読の方はぜひ読んでみて下さい!!
■当ブログで紹介した漫画の一覧です!
>>ジャンル別おすすめ漫画特集!
・80万冊を超える取り扱い冊数!
・無料マンガは常時2,800冊超え!
・全巻読み放題有り
・最大6回使える【半額クーポン】配布中!(初回ログイン限定)
↓バナーをクリックするとサイトに飛びます!
感想(ネタバレあり)
第1巻は、安西先生初登場シーンである1年生 VS 上級生の練習試合まで収録されています!
調子に乗った花道が赤木の頭にダンクするシーン大好きです。笑
湘北高校バスケ部内での練習試合ですが、バスケの試合が第1巻で収録されていますので、気になる方は読んでみてはいかがでしょうか!
PICK UP レビュー(2~19巻)
各巻の収録内容、感想、気になった所をネタバレありで記載しています!
第2巻
発売日 | 2018/6/1 |
リンク | 楽天 |
あらすじ
湘北高校バスケット部に入部した花道は、地味な基礎練習にうんざりの毎日。だが、柔道部からのしつこい勧誘を断り、赤木キャプテンに認められる。そして、念願のシュート練習を許されるのだが!?
『SLAM DUNK』第2巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・花道VS青田の柔道対決
・花道レイアップシュート習得
まとめ(2巻)
花道がレイアップシュートを習得します!本人は庶民シュートと呼んでいますね。笑
柔道部・青田の勧誘を断る時に花道が「バスケットマンだからだ」って発言するシーン良いですよねー!赤木がこっそり聞いてるのも良い!
第3巻《湘北 VS 綾南(練習試合)》
あらすじ
代替わりした湘北バスケット部初の対外試合! 相手は、前年度県ベスト4の陵南。湘北は、主将の赤木とスーパールーキーの流川楓が活躍し対抗する!! 一方、控えに甘んじる「秘密兵器」花道の心境は…。
『SLAM DUNK』第3巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 綾南の練習試合
まとめ(3巻)
ついに他校との試合開始です!対戦相手は魚住、仙道が所属する綾南高校。
赤木をライバル視する魚住。そして絶対エースの仙道が初登場。仙道は本作でも屈指の人気キャラクターですね!
赤木の負傷により、花道が初出場します。まだまだ動きは素人ですが、まるで壁のようなディフェンス…フンフンフンディフェンスが炸裂!笑
第4巻《湘北 VS 綾南(練習試合)》
あらすじ
素人・花道の予想外な活躍により、湘北は強豪の陵南相手に大善戦!! だが陵南も、キャプテンの魚住とエース・仙道が本領を発揮。一進一退のゲームは終盤へ…! 湘北は、大金星を挙げられるのか──!?
『SLAM DUNK』第4巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 綾南の練習試合
まとめ(4巻)
リバウンドを制する者はゲームを制す!持ち前のスピード、ジャンプ力でリバウンド王の片鱗を見出す花道!
赤木と特訓したスクリーンアウトでリバウンドの制度をあげ、レイアップシュートで自ら点を入れる!花道の成長がすごい第4巻です!
しかし、最後は仙道に逆転されてしまう。強豪綾南との試合は負けはしましたが接戦の1点差です。見応えある練習試合でした!
第5巻《三井寿のバスケ部襲撃》
あらすじ
陵南戦で手応えをつかみ、インターハイ予選へ弾みをつけた湘北! そこへ、入院していた2年生の宮城リョータが戻ってきた。この実力者のバスケット部復帰が、思いも寄らない大騒動を引き起こす…!!
『SLAM DUNK』第5巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・宮城リョータの復帰
・三井寿のバスケ部襲撃
まとめ(5巻)
問題児だけど実力者の宮城リョータが登場!そしてリョータと因縁がある男…三井寿も新キャラクターとして登場します。
第5巻だけは、バスケではなく乱闘がメインに。バスケ部に襲撃する三井のグループ。体育館で流血の喧嘩が…花道がめちゃ強い!
終盤には三井がバスケ部だという衝撃の事実が判明します。
第6巻《三井寿のバスケ部襲撃》
あらすじ
バスケット部を壊しにやってきた三井寿。実は、期待を胸に抱き湘北高校に進学後、挫折した過去を持つ部員だった!! 行き場を失ってしまった、かつての中学MVP。その三井の心の奥に潜んでいたものは…。
『SLAM DUNK』第6巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・三井寿の過去
・湘北 VS 三浦台(インターハイ県予選 1回戦)
まとめ(6巻)
中学時代の三井の過去が語られます。安西先生の名言「あきらめたらそこで終了だよ」は中学時代の三井に掛けられた言葉です。
湘北高校に入学した三井。しかし、練習中の怪我で離脱…ここで三井のバスケ人生が終わってしまいました。三井はスポーツマンから不良の道へ。
そして、時は流れ…湘北高校バスケ部襲撃に戻ります。
三井の前に現れる安西先生。「安西先生…!! バスケがしたいです……」意地を張っていた三井が、安西先生を目の当たりにして涙ながら本音を語る…。このシーンめっちゃ好き!三井にとって安西先生が特別な存在だと分かりますね。
三井は髪を切り、バスケ部に復帰!赤木、三井、宮城、流川、花道。メインの5人がここで揃います!そしてインターハイ県予選開幕!ここからが本番です。
第7巻《湘北 VS 翔陽》
あらすじ
インターハイ県予選、湘北は県大会前回2位の翔陽と決勝リーグ進出をかけ激突。県内一の高さを誇るシード校を相手に、赤木、三井、宮城、流川、そして花道の5人は序盤、劣勢を余儀なくされるが!?
『SLAM DUNK』第7巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 翔陽(インターハイ県予選Bブロック決勝)
まとめ(7巻)
全国を経験した強豪…翔陽高校との試合が開幕!翔陽のスター花形。そして監督兼選手の藤真。この二人が翔陽の二大巨頭です。
翔陽戦で三井が一気に好きなキャラクターになりました!長谷川に抑えられてスタミナが切れる三井。それでも気合で3Pシュートを決める。
過去に色々あった赤木と三井。この二人のハイタッチと、安西先生が三井に掛けた「君がいてよかった」の言葉。この流れが好きすぎる!バスケ部を襲撃した三井ですが、今はもう湘北に欠かせないメンバーに。
翔陽戦の終盤で花道が「スラムダンク」を決める!!
結局、オフェンスチャージング…ファールとなってしまい無得点。さらに退場になってしまったけど、この日一番の声援が花道に送られる!まだまだ素人だけど、急成長する花道。
湘北は〘62-60〙2点差で翔陽に勝利しました。
第8巻《湘北 VS 海南大附属》
あらすじ
始まったインターハイ予選決勝リーグ。湘北の緒戦の相手は、16年連続インターハイ出場中の王者・海南大附属。下馬評に反して、必死に食い下がる湘北。だが前半、予期せぬアクシデントが…!!
『SLAM DUNK』第8巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 海南大附属(インターハイ県予選 決勝リーグ 緒戦)
まとめ(8巻)
激戦区神奈川の絶対王者・海南大附属高校との一戦が始まります!海南は大黒柱の牧紳一、3Pシューターの神宗一郎。そして新鋭・清田信長の強敵揃い。中でも牧は神奈川No.1プレイヤーと呼ばれています。
湘北不利と予想された初戦だったけど、急成長した花道は基礎能力が上昇し、リバウンドの成功率も高く大活躍!しかし、海南の知将・高頭監督は、花道はシュート能力がない身体能力が高いだけの素人と見抜きます。
シュートが入らない花道をマークする必要が無くなった海南は一気に動き出す。さらに湘北に追い打ちが…試合中に赤木が足首に怪我をしてしまい一時離脱。怪我をしながらも試合に出ようとする赤木の決意を陰ながら聞いた花道に気合が入る!
赤木不在を1年生コンビの花道、流川が埋める!花道はディフェンスで海南の攻撃を防ぎ、流川は圧倒的オフェンスで点を重ねる!前半終了は〘49-49〙の同点!
花道は赤木のことを普段はゴリと呼ぶし、先輩に対して敬意が少ないように思えるけど、赤木のインターハイに掛ける想いを知り、覚醒する展開は最高に熱かった!次巻から後半戦開始!
第9巻《湘北 VS 海南大附属》
あらすじ
王者・海南大附属に対し、前半を同点で折り返してみせた湘北。だが、「神奈川No.1プレイヤー」牧が強さを発揮する。リードを許した湘北は勝負の一手に…! 作戦の命運を託されたのは花道だった!!
『SLAM DUNK』第9巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 海南大附属(インターハイ県予選 決勝リーグ 緒戦)
まとめ(9巻)
湘北 VS 海南決着!牧が全開で力を出し切り、本領を発揮する後半戦。さらに神の止まらない3Pシュートも加わり苦戦する湘北。
中は牧。外は神の海南最強コンビ。押される湘北を救ったのは…やはり主人公・桜木花道!花道の無尽蔵のスタミナで海南のペースを乱し、湘北が復活します。
一進一退の後半戦の攻防は本当に目が離せない。花道がコート外に飛び出すルーズボールを飛び込んで取りにいくファインプレー。そしてそのボールを受け取った流川がシュート!
このシーンの花道の気迫と、泣いて応援する晴子たち外野の描写が最高で大好きなシーンの一つです!
〘88-90〙2点差でリードされる湘北。残り6秒でリバウンドに成功する花道だったが…赤木にパスしたつもりが、誤って海南の高砂にパス。ここで試合終了。
海南との試合で花道は、前半は初心者と見破られて足手まといになったと思われてたのに、後半は海南に要注意プレイヤーとして認められるほど活躍しました。まるでバスケ初心者と思えない好プレイする花道が、最後の最後に敵にパスミスをするとは…ここで湘北を勝たせないのが逆に面白い!
自分のミスで負けた。試合終了後に号泣する花道は何度見ても泣ける…。一度は落ち込む花道だけど、ここから立ち上がるのが主人公!頭を丸刈りにして再起します!花道が再起するための話は、たった2話なのに濃厚で大好きなストーリーです。
第10巻《綾南 VS 海南大附属》
あらすじ
ベスト4で争われる決勝リーグは第2戦目に突入。花道も坊主頭になり残り試合全勝を誓うが…!? そして湘北のインターハイ出場を左右する、海南大附属と陵南、注目の一戦がスタート。激戦の結末は!?
『SLAM DUNK』第10巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・1年 VS 2.3年チーム
・湘北 VS 武里(インターハイ県予選 決勝リーグ 二戦)
・綾南 VS 海南大附属(インターハイ県予選 決勝リーグ 二戦)
まとめ(10巻)
まさかの試合に寝坊する花道…笑。寝坊した花道は試合に出場することなく、湘北は武里に挑み、勝利で次に繋ぎます。
そして始まる綾南 VS 海南の試合。湘北が敗北した相手同士の試合です。
綾南に新メンバーの福田吉兆が加入!新たなスコアラーの加入により綾南は王者・海南を追い詰める。
しかし、牧を中心としたプレイで持ち直す海南。さらの魚住は重なるファルと審判に異議を申したことでテクニカル・ファルとなり試合半ばで退場しています…。
魚住不在の中、仙道が綾南を引っ張るもが…延長戦の末〘89-82〙で海南の勝利となりました。これでインターハイ出場最後の一枠は、湘北と綾南が戦い勝利したチームが獲得することに。
綾南 VS 海南…この熱い試合の裏では湘北に不穏な影が…安西先生が倒れた!?
第11巻《湘北 VS 綾南》
あらすじ
決勝リーグも大詰め! 湘北は勝てばインターハイへの出場が決まる陵南との最終戦に臨む!! 福田が加わり攻撃に厚みを増した陵南。一方、湘北は監督の安西先生が不在、赤木主将も足に不安が…!?
『SLAM DUNK』第11巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 綾南(インターハイ県予選 決勝リーグ 最終戦)
まとめ(11巻)
安西先生は病院で安静にする必要があり試合は不在に。
安西先生の不在…湘北にとって大きな不安要素を抱えた状態での大事な一戦。
そんな時に活躍するのが主人公・桜木花道!練習していたゴール下のシュートで初得点を飾る!
湘北は練習試合では綾南に負けたけど、宮城、三井の加入。そして花道の成長により練習試合の頃より戦力が大幅アップ。
一方、湘南も絶対エースの仙道に加えて新たなスコアラー福田の加入によりさらに強力なチームへと成長しています。
花道は絶好調と思われたけど、福田を徐々に抑えられなくなり、花道のディフェンス力の弱さに付け込まれ福田はポイントを重ねます。さらに花道は額から流血するほどの怪我を負い、一時退場。
湘北は〘26-32〙6点差で綾南にリードされた状態で後半に突入します。
怪我を治療中の花道。ディフェンスが甘いと、福田にナメられたことで、手を握り締めて震えるほどの悔しさを表すカットが印象のラストでした。
第12巻《湘北 VS 綾南》
あらすじ
6点差に追い上げて後半を迎えた湘北。ここから前半沈黙していた流川が全開! 加えて福田に押されていた花道も復調!! 陵南からリードを奪い、なおも攻め立て──。インターハイ出場が見えてきた!!
『SLAM DUNK』第12巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 綾南(インターハイ県予選 決勝リーグ 最終戦)
まとめ(12巻)
スコアラーの流川の弱点。それはスタミナでした。しかし!過去の試合でスタミナ切れにより失速した流川は、今回の試合では後半のために前半はスタミナを温存することに徹していた!
後半開始から流川が動きだす!1年にして湘北のエースと赤木も認める流川は点を重ね、ペースを湘北に戻す。
そんな流川の活躍に燃える男・桜木花道。
前半は、ディフェンスの未熟さから湘北の弱点として見られていたけど、後半は未熟なディフェンスを運動量でカバーし、リバウンド王と呼ばれるほどの脅威のリバウンド力を発揮!
残り5分〘61-48〙13点差で湘北はリード。しかし、魚住の気合が込められたディフェンスにより、流れが綾南に傾いていく。
劣勢になると覚醒する花道のプレーは読んでいて熱くなりますね!前半の流れが悪かっただけに、後半の活躍は見応えありました!
第13巻《湘北 VS 綾南》
あらすじ
湘北のインターハイ出場決定まで、残り5分。しかし、湘北が抱える不安要素が次々と表面化! さらに、陵南の「天才」仙道が点取り屋に徹することで大混戦に。全国への最後の切符を手にするのは…!?
『SLAM DUNK』第13巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 綾南(インターハイ県予選 決勝リーグ 最終戦)
まとめ(13巻)
残り5分〘61-48〙13点差で湘北リード。しかし!綾南は簡単には終わらない!仙道の活躍で点を重ね、さらに綾南の田岡監督は、湘北に存在する不安要素を見出す。
湘北の4つの不安要素とは…ファル・トラブル、選手層の薄さ、安西先生の不在。そして素人・桜木花道の存在です。
花道は驚異的な運動神経で、未熟な部分をカバーしていました。しかし、ミスが許されない試合終盤では、まだバスケに慣れていない素人のミス一つが敗因に繋がってしまう…。実際、海南戦でも花道のパスミスが原因で敗北しました。
しかし、驚異的な嗅覚で綾南の攻撃を止める花道!田岡監督の花道に対して「綾南の不安要素でもあるのか…!?」と吐いたセリフが印象的ですね。
終盤の木暮の3Pシュートの活躍もあり、〘70-66〙で湘北の勝利となりました!昨年度、一回戦敗退の湘北が準優勝となり、全国新進出!赤木の男泣きは本当に泣ける!
第14巻《2万本シュート練習!》
あらすじ
激闘の神奈川県予選が終わり、全国でも続々とインターハイ出場校が決まる中、初出場を決めた湘北も気合十分! 1週間の合同合宿を行うことになったが、花道だけはなぜか置いてけぼりにされて…。
『SLAM DUNK』第14巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・名朋工業 VS 愛知学院
・流川のアメリカ留学希望と安西先生の過去
・花道 VS 流川の1on1対決
・花道2万本シュート練習
まとめ(14巻)
14巻では、全国前の湘北メンバーの日常が描かれています!
流川は安西先生にアメリカに留学したいと相談します。そんな流川に安西先生は「君は日本一の高校生になりなさい」と告げる。
名将【白髪熊(ホワイトヘアードデビル)】と呼ばれたスパルタコーチ時代の安西先生の過去が明らかに!早熟の状態で海外に行くのは危険。その考えに安西先生が至った原因…過去に指導していた矢沢の事例が安西先生の過去のエピソードで語られています。
花道 VS 流川の対決。もちろん流川の勝利になるのですが、その後、安西先生との2万本シュート練習により花道は成長を遂げます。花道はただの我儘な男じゃない。努力家だと改めて思うエピソードでした。
14巻では湘北の試合はなく、短編エピソードが何作か収録されていますが登場キャラクターが全員魅力的で、エピソードのクオリティも全て高いので試合がなくとも最高に面白かった!お気に入りの靴屋の店長も再登場で嬉しい!
第15巻《湘北 VS 豊玉》
あらすじ
湘北にとって初出場となるインターハイが開幕!! 緒戦は大阪代表の豊玉。個々の能力が高く好戦的な全国常連校を相手に、序盤からペースを乱される湘北…。荒れ模様の展開に対して出した戦い方とは!?
『SLAM DUNK』第15巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 豊玉(インターハイ 初戦)
まとめ(15巻)
豊玉は全国出場常連の強豪で、昨年は翔陽も豊玉にインターハイで敗れています。
ラン&ガンという攻めに特化した超攻撃スタイルを貫く豊玉のプレーに押される湘北。さらに豊玉の南烈はエースキラーと呼ばれており、肘を流川に当て左目を負傷させる…。
片目が塞がった状態でも体に染みついた動きでプレーする流川は本当に化物。シュート時にあえて両目を塞いだのは痺れました…。
花道の2万本練習したシュートも炸裂!湘北のメンバーだけでなく、観戦していた海南のメンバーたちも花道の成長に驚く!豊玉にとっては、ただのジャンプシュートを決めただけと思うけど、神奈川の選手たちは花道のジャンプシュートに驚かないはずがないですね。笑
内部崩壊する豊玉と流れに乗る湘北。豊玉のダーティプレイに苦しみながらも〘91-87〙で湘北の勝利!二回戦進出です!豊玉の前監督・北野のエピソードがあり、なぜ劣勢になりながらも超攻撃スタイル…ラン&ガンに拘ったかが語られています。
第16巻《湘北 VS 山王工業》
あらすじ
IH2回戦の相手は高校バスケット界の頂点に君臨する山王工業。人気校の登場とあって試合会場は満席! 引き立て役になった湘北は、かつてない重圧や恐怖心とも戦いながら試合を迎えることに…!!
『SLAM DUNK』第16巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 山王工業(インターハイ 二回戦)
まとめ(16巻)
スラムダンクの人気をさらに押し上げた伝説の試合…山王戦がこの16巻で開幕します!
山王工業は、無名の湘北相手でも油断はせずにビデオで研究。仮想湘北チームを作り、模擬戦を実施するほどの隙が無いチームです。さらに今年の山王は歴代最強。
キャプテン・深津一成。高校No.1プレイヤー・沢北栄治。最強センター・河田雅史の三人が目立ちますが、一ノ倉聡、野辺将広など全ての選手が日本トップクラスの最強チームです。
満員の会場は山王ファンで埋め尽くされる。会場の空気に飲まれそうになる中…試合前のアップで花道が山王のゴールにダンク!「アイサツがわりだ」と挑発する花道がかっこよすぎました!
試合が始まると、まさかの宮城と花道の奇襲が成功し、先制点を花道のアリウープで決める!さらに絶好調の三井は3Pシュートで点を重ねる!
〘17-12〙で湘北5点リード!
第17巻《湘北 VS 山王工業》
あらすじ
絶対王者の山王工業を相手に、序盤から優位に立つ湘北! 選手交代で打開を図る相手にも、安西先生による適確な指示で応戦。成長した花道の活躍もあり、湘北は予想を覆す善戦を続けていたが──!?
『SLAM DUNK』第17巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 山王工業(インターハイ 二回戦)
まとめ(17巻)
河田雅史の弟・河田美紀男が投入!花道 VS 美紀男は序盤、美紀男のパワーに花道が押されるけど、途中からは持ち直し、さらに美紀男はゴール下しか点をとれない…かつての自分を思い出すような弱点を見抜き花道は美紀男を攻略する。
山王・堂本監督は美紀男のデビュー戦として「自信」と「経験」を積ませたかったけど、逆に花道が理想的なプレーで「自信」と「経験」を積む結果となりました。
〘36-34〙まさかの湘北2点リードで後半が始まる…!しかし、開幕から高校No.1プレイヤー・沢北の3Pシュートでいきなり逆転!止まらない沢北はポイントを重ねる。宮城は深津と沢北のWチームで防がれ湘北にボールが回らない。
山王伝家の宝刀・ゾーンプレスで後半開始2分半で14点差の湘北。
湘北の大黒柱・赤木の攻めのパターンは全て対策されており、ことごとくブロックされる赤木の努力を知っていながら、まったく通用しない兄を見て晴子が泣くシーンはこっちも泣ける…。
勝負が決まる20点差を付けられた湘北。観客席の誰もが山王の勝ちを予測する。
控えに戻された桜木を前に「私だけかね…?まだ勝てると思っているは…」と言葉を放つ安西先生が頼りになりすぎた!名言として語りつげられる「あきらめたらそこで試合終了ですよ…?」もここで、安西先生が花道にかけた言葉です。
湘北が勝つためには花道のリバウンドにかかっている!湘北の切り札・桜木花道出陣!ここからが勝負!と思わせる17巻の終わりは、18巻に繋がる終わり方として最高の展開でした!
控えメンバーはコートに戻る花道に対して、握手で念を送るシーンは、控えのベンチ含めてチーム全体で戦っていると認識させてくれるシーンでとても良かった!
第18巻《湘北 VS 山王工業》
あらすじ
後半、IH3連覇中の実力を見せつける山王工業。だが諦めない湘北ベンチは、望みを花道に託す!! 安西先生の指示通りオフェンスリバウンドを懸命に奪う花道。すると湘北のリズムに徐々に変化が…!!
『SLAM DUNK』第18巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 山王工業(インターハイ 二回戦)
まとめ(18巻)
固くなった赤木に花道がカンチョー!さらに来賓席のテーブル上に立ち「ヤマオー!は俺が倒す!!」と桜木が宣言する!笑
〘36-60〙24点差で負ける湘北メンバーは花道の大胆なアピールを前にしても空気が重い…。
そんなメンバーを前にして、花道は「バスケかぶれの常識はオレには通用しねぇ!!」「シロートだからよ!!」と言い放つ!ここまでかっこよく自分を素人と誇れる主人公が居ただろうか…花道の顔アップの構図もあり、めちゃくちゃかっこいい!
花道のリバウンドで、後半初得点を獲得!野辺のジャージを審判にバレないように掴んだり、フェイントを混ぜたりと、ここの花道のプレーはマジでうまい!さらにリバウンドで触ったボールに、再度自分で飛んでキャッチする桜木の速くて高いリバウンドが炸裂!
花道のプレーを前にしても河田のディフェンスに心が折れそうになる赤木…。そんな赤木を救ったのが、かつて神奈川でインターハイ出場を競い合った綾南・魚住です。
板前姿で登場した魚住は、倒れた赤木の頭に大根のかつらむき…笑
「華麗な技をもつ河田は鯛…」「お前は鰈(カレイ)だ。泥にまみれろよ」と言葉をかけます。大根にも意味があり、大根は細く切ると刺身のツマとなる。ツマとは刺身のひきたて役です。
魚住のおかげで、赤木は今は河田に勝てなくとも体を張って、湘北の主役たちの才能を発揮させれば湘北は負けない!と気合が入る!吠える赤木に生気が戻る!一見ギャグに思える魚住の登場は、湘北を救う大事なシーンとなりました!
赤木の復活で湘北の指揮も上がる!「オレの名前を言ってみろ…!!」疲れからの三井の独り言…?からの「おうオレは三井。あきらめの悪い男」と発言してからの3Pシュートは痺れるほどかっこいい!花道が絶対にリバウンドを取ってくれるから三井は安心して3Pシュートをを打つことができます。
そんな三井の信頼を得る花道は安西先生がプレーを見て体が震えるほどのリバウンドを見せる!「リバウンドを制するものはゲームを制す!!」かつて花道がバスケを始めた時に赤木にかけられた言葉がここで実現する!
花道、流川…安西先生がかつての教え子・矢沢を超える逸材が二人も同時に居ることを感じるシーンで、18巻は終了です!
第19巻《湘北 VS 山王工業》
あらすじ
驚異的な粘りで山王工業から王者の余裕を消した湘北!! だが「スーパーエース」沢北がこの土壇場で立ちはだかる!! 再び広がるリード…。沢北の圧倒的な自信と運動能力を突きつけられた流川は──!?
『SLAM DUNK』第19巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 山王工業(インターハイ 二回戦)
まとめ(19巻)
残り6分…12点差。追いつきたい湘北にスーパーエース沢北が立ちふさがる!流川でさえ1on1では沢北を止められない。
かつて流川が安西先生にアメリカ留学の相談をした時、アメリカを考える前に「君は日本一の高校生になりなさい」と言われた。沢北こそ、高校No.1プレイヤーであり、この男を超えれば流川は日本一に!
流川は以前、仙道に1on1を挑んでおり、その時、仙道は流川に足りない所の助言をしていました。1on1にとってオフェンスも選択肢の一つにすぎない。
流川にボールが渡り、沢北と相対した時…流川がパスを出す!天上天下唯我独尊男がパスしたのは、沢北に1on1で勝つため。パスもあるぞと、ディフェンス側の選択肢を増やすことで、意識が散りフェイトも増えオフェンスが強くなる。その結果…ついに流川が沢北を抜く!
流川はこの試合で沢北と同等に成長しました。山王が流れを戻そうとした時、花道の外に出るルーズボールを飛び込んで取りいく好プレーもあり、流れは湘北のまま継続!
しかし…このダイビングプレーで桜木は来賓席の机に衝突。そこで背中を痛めてしまいます。マネージャーの綾子からは選手生命に関わる怪我かもしれないと告げられる花道。流川が花道を認めるような言動もあり、もりあがる終盤に花道の怪我は痛すぎる…。
第20巻《湘北 VS 山王工業》
あらすじ
最後まで諦めない姿勢で、会場の雰囲気をも変えた湘北!! 一方で花道の背中には激痛が…。さらに山王工業も百戦錬磨の試合運びを見せる。残り2分。両チームが死力を尽くした総力戦の結末は──!!
『SLAM DUNK』第20巻 © 井上雄彦 / 集英社
収録内容
・湘北 VS 山王工業(インターハイ 二回戦)
・エピローグ
まとめ(20巻)
〘69-74〙5点差でリードされる湘北。試合時間は残り2分。王者・山王にくらいつく湘北。
宮城の低いドリブルで深津と沢北のWチームをついにブチ抜く!湘北チャンスに赤木、花道で大事なポイントを稼ぐ湘北。しかし…このプレーで花道の背中に激痛が走りコートに倒れてしまう…。
花道は4ヵ月と短い期間で異様な程の急加速で力をつけてきました。背中の怪我で治療やリハビリで長期療養に入ってしまうと、身に着けたスキルが失われるのも同様にはやい…。
倒れる花道は、過去の練習や試合の映像が浮かび上がる中、晴子の「バスケットは…好きですか?」の一言を思い出し起き上がる。「大好きです。今度は嘘じゃないっす」晴子を前に花道が発現するこのシーンがめっちゃ好き!「バスケットが」が抜けたことで、まるで告白したように見える。ここうまいなーと思いました。
コートに戻ろうとする花道を止める安西先生。しかし花道は…「オヤジの全盛期はいつだよ…全日本の時か?」「オレは今なんだよ!!」
めちゃくちゃ熱い。さらに流川「出るなら出ろ」という挑発に聞こえるけど、このエールによって花道はコートに復活!
実紀男のダンクを花道がブロック!ボールを拾った宮城がノールックパスで三井へ。三井の3Pシュートが決まり、さらにファル・プッシングでワンスローを獲得。
山王が負ける…歴史が変わる所を見たい観客の湘北コールは山王コールをついに上回る!湘北コールの中、三井のシュートが成功。〘75-76〙湘北1点差!
赤木は河田、花道は沢北をブロック。こぼれたボールを花道がダイビングキャッチし、花道が流川にパス!流川がシュートしたことでついに〘77-76〙で湘北が1点差でリード!
しかし、残り10秒を切った所で、沢北がゴール。〘77-78〙山王1点差でリード。最後まで諦めずに一人山王ゴールへ走る花道!!
ボールを持って走る流川がシュートポジションから…初めて花道にパス!花道が待つのは、2万本シュートの練習で最も得意とする45度の位置。「左手はそえるだけ…」
ラスト1秒…花道の最後のシュートは成功!〘79-78〙1点差で湘北勝利!!
パスした流川とシュートを決めた花道。二人のハイタッチは最高にエモくてイラストも最高のクオリティと迫力でスラムダンクで一番好きなシーンです!最後の攻防はセリフが無いにも関わらず、まさに息をのむ怒濤の展開でした。
しかし…3回戦で湘北は愛和学院にウソのようにボロ負けし、インターハイが終わりを告げます。
時は流れ…赤木と木暮は引退三井は続行。宮城が新キャプテンに。流川は全日本ジュニアに選ばれ、晴子は新マネージャーに!花道は背中の治療で療養しています。必ず治療して復帰する。そんな希望ある終わり方でした!
いやー…山王戦が凄すぎて、この試合を超えることは絶対ないと思ったけど、まさかのダイジェストもなく3回戦終了するとは…。かなり続きが見たいけど、山王戦以上は期待できないので、見たくない思いもありますね。
今後スラムダンクを超えるほどの人気スポーツ漫画が出ることはないのでは?そう思えるほどの最高に面白いスポーツ漫画でした!
スラムダンクの続編は?
読者の誰もが続きを読みたいと思う本作ですが、作者・井上雄彦先生は、山王戦以上の試合を描けないと思い、ここで完結することを決めていたみたいです。
当時、最終ページには「第一部完」と描かれていますが、この新装再編版では「第一部完」の文字は収録されていません。今後続きが描かれることはないのかもしれませんね。
インターハイを優勝したのはどこ?
湘北は三回戦で破れました。ではどこが優勝したのか?それは作中では描かれていません。海南は2位です。異様な強キャラ感を時折見せてきた森重寛が所属する名朋工業。
優勝はこの名朋工業か?と思っていたけど、井上雄彦先生のインタビューでは才能ある選手が優勝するのは嫌だったらしく、作中に一切出てこないチームが優勝したみたいです…!うーん。今後明かされることは無いと思うけど、気になりますねー!
スラムダンク『あれから10日後-』完全版
作者 | 井上雄彦 |
出版 | フラワー |
発売日 | 2009/4/10 |
作品紹介
2004年12月、旧神奈川県立三崎高校で三日間だけ行われた「スラムダンク一億冊感謝記念・ファイナルイベント」
『あれから10日後-』© 井上雄彦 / フラワー
そこに描き下ろされた23枚の黒板漫画「あれから10日後-」を完全収録したフォトブックです。
同年の夏、スラムダンクの単行本が一億冊(国内累積)を突破したことを受け、作者井上雄彦が読者一人ひとりへ「ありがとう」のメッセージを伝えようとした試みから始まった、一連の活動。
ファイナルイベントへ至るまでの新聞広告やウェブサイトのビジュアルも多数収録しています。
当時、連載終了後8年の歳月を経ていたうえ、三日間というきわめて限定的な公開であっただけに、ファンの間では伝説化されているこの作品。
数多くのリクエストにお応えして、会場風景とともに一篇の漫画として楽しんでいただける大判のブックスタイルでお届けします。
感想
物語が完結した後の湘北メンバーたちのその後が描かれているフォトブックです!最後まで本編を読んだ方であれば、読みたくなること間違いなし!2023年に再販されました!古い作品ですので、サイズが大きいフォトブックのため、中古で購入すると品質に難がある可能性がります。
本作は、井上雄彦先生が黒板に描いた書き下ろしを撮影したフォトブックです。漫画ではありませんのでご注意下さい。
THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE
作者 | 井上雄彦 |
出版 | 集英社 |
発売日 | 2022/12/15 |
作品紹介
劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』の驚異の完成度を実現させた“土台(ベース)”と言える要素を1冊に集約!!
■映画の制作過程で、井上雄彦先生が映像を創造するために描き起こした“絵”と、ドラマを演出するために書き起こした“文字”を、豊富に収録・解析!!
■約15,000字に及ぶ井上先生へのロングインタビューで、映画創りに初めて挑んだ動機、『SLAM DUNK』ファンへの思い、制作を終えて…などその想いに迫る!!
■映画の宮城リョータの物語の部分的下敷きになった作品で、単行本未収録だった幻の読切漫画『ピアス』を初収録!!
■映画化決定から公開までの間に発表されたポスターや告知ビジュアルも収録!映画とこの本を合わせて見た時の「相乗効果」は計り知れない! とことん楽しめる1冊!!
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』© 井上雄彦 / 集英社
感想
井上雄彦先生のロングインタビューは必見!『THE FIRST SLAM DUNK』の「FIRST」の意味も語られています。設定資料として楽しめますので、映画本編を観た後に読むと最高の余韻に浸れますよ!
ピアス
『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』には、宮城リョータ(映画版)の物語の部分的下敷きになった作品で、単行本未収録だった幻の読切漫画『ピアス』が初収録されています!
幼少期の宮城リョータが出会った少女との物語で、読切なのにめちゃくちゃ面白い!本作を読んでから『THE FIRST SLAM DUNK』を観ると一層楽しめるはず!物語のクライマックスに明かされる少女の名前。これが衝撃的でした!
THE FIRST SLAM DUNK(映画)
監督 | 井上雄彦 |
脚本 | 井上雄彦 |
製作会社 | 東映アニメーション |
上映時間 | 124分 |
日本公開日 | 2022年12月3日 |
製作国 | 日本 |
感想(ネタバレあり)
令和の時代にスラムダンクが復活!井上雄彦先生が自ら指揮をとった作品です。美麗な映像はアニメと3Dが融合し、動きはバスケを見ているかのようなクオリティです!実際にスタッフがバスケの動きを覚えるために、習いにいったらしいですね。
公開日まで明かされなかった対戦相手…ラフ画から湘北メンバーが動き出す大興奮のオープニング映像!ここで明かされる対戦相手は山王工業!!!初めて動く山王工業の選手たちを前に興奮が止まらない124分でした!
本作の主役は桜木花道ではなく、宮城リョータです。井上雄彦先生の拘りで、再アニメ化するのであれば、同じルートは辿りたくなかった。そして宮城はもっと描きたかったキャラクターらしく今回主役に抜擢されました。本作では宮城の過去が語られていきます。
残念と思った所は…山王戦の合間に宮城の過去シーンが挟まれるので、テンポが悪く感じたこと、そして上映時間の関係で数々の名シーンがカットされたことが悔やまれる!!!
それでも、山王戦ラストのセリフ無しのシーンは、大迫力の映像で再現されていました。花道と流川のハイタッチは何度見ても痺れる!ここは映像で見たかった所なのでちゃんと描いてくれて嬉しかった!
本編最後のシーンは本作オリジナルで、アメリカに渡米した沢北。そしてその相手のチームに宮城が!?これはビッグサプライズでしたね。正直流川じゃなくて、なんで宮城?とは思いましたが…追加映像は嬉しいから細かい所は気にしない!
完璧な山王戦の再現、原作の続きを楽しみにして視聴すると評価が下がるかもしてません。しかし、令和の最新技術で映像化されたスラムダンクに胸を熱くする人の方が圧倒的に多い印象ですね!尺の都合上カットされているシーンが多いので、山王戦を予習して見ることをおすすめします!
追加シーンの中では、試合終了後コートを去る中で「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる…と、山王・堂本監督が選手たちに伝える所で、沢北が号泣する追加シーンが印象的でした。
THE FIRST SLAM DUNKの続編は?
映画の続編は公表されていません。タイトルに「THE FIRST」と付けられているのが気になりますよね。FIRSTがあるならSECOND、THIRDと続くのでは…?期待してしまいます。
山王戦後の湘北チームを描くのか。それとも宮城視点で描いたように、赤木、流川など他のメンバー視点で山王戦を描くのか…。今後の展開に期待ですね!
※2023年12/15に発売された『THE FIRST SLAM DUNK re:SOURCE』に「THE FIRST」を付けた理由が井上雄彦先生のインタビューで語られています!
Blu-rayの発売日は?
2023年7月の時点でまだ劇場公開中ですので、全国での上映が終了しだい発売されると予想されます。
TVアニメ
放送日 | 1993年年10月16日 |
話数 | 全101話 |
最終話はどこまで?
TVアニメはインターハイ県予選 決勝リーグ 最終戦…湘北 VS 綾南戦まで描かれています。インターハイ(全国)は描かれていません。
原作では描かれなかった練習試合など、オリジナルエピソードで計4作の劇場版も製作されています!